ゆらぐ蜉蝣文字


第0章 いんとろ
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0.6.2


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↑↑こちらの「春光呪咀」は、題名だけが右の頁(横書きでは、上のページ)にあって、左のページへ続いているのですが、
この「春光呪咀」という題名自体、なんだか字が変ですねw

「のろう」という意味ならば、「呪咀」ではなく「呪詛」です。「咀」は、「のろう」ではなく、「かむ、かみ砕く」という意味の字で、「咀嚼」の「咀」です。
そこで、校本全集をはじめとして、市販の本ではみな、題名を「春光呪詛」に直しています。

しかし、《印刷用原稿》では、やはり「咀」なのです!「咀」は、作者に意図があってあえてこの字を使っているのだと考えなければなりません☆

☆(注) 令弟・清六氏は、『春と修羅』の鑑賞文の中で、「咀」に「ママ」とルビを振って「春光呪咀」の表記を一貫して使用しています!『兄のトランク』,pp.123-129.

ギトンは、これは誤植などではなくて、

むしろ、「春光呪咀」という奇妙な題名は、このスケッチの意味を理解する上で、決定的な鍵∂になると思っています!!

詳しくは、第1章で、このスケッチを検討するときに……(^^)v





盛岡、雫石川鉄橋



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