ささやきの詩集

□春の旅人
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何処か見たことある道で
何時も不安になる僕は
ただ歩き続けることに
疲れたのかも知れない

必死にもがいた先には
何があるか解らなくて
力も勇気もない僕は
雨に紛れて泣いていた

幾つ夜を越えれば
強い人になれるのかな?
尋ねてみても風が吹くだけ
ふわふわ桜が揺れていた

舞い散る桜の儚さが
人の夢に重なって
こんなもんかと
一人納得して
また歩き出してみた

あんなに奇麗に散れるなら
迷い道も本望だよね
自分自身を嘲笑って
また人の道の旅を続ける

僕という名の
居場所探しに

人は皆が
春の旅人

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