ささやきの詩集

□夢猟
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ふわりふわり
穢れなき白
夢の欠片
掌に落ちて
切なく消えた

無力と泣いたあの日さえ
夢が朽ちたと嘆きながらも
導く光に触れたくて
ただガムシャラに
手を伸ばした

あの時にはもう
掴めない事も
消え逝く事も
知っていたのに
未だに求める
何かは解らない
その光

ひらりひらり
淡い桃色
儚き想い
掌に墜ちて
儚く散った

きっと止めない
この手で掴むまで
愚かと頭が理解しても
心が否定する

だからきっと
ずっと足掻き続ける

それは

一番怖いのは

諦めて

立ち止まる事だと

知っているから

次は何が墜ちて来るの?
次は何が朽ちて逝くの?
次は何が消え行くの?

何も解らないけれど
まだ何も
掴めないかも知れないけれど
今度は必ず
触れて見せるの

私自身の存在を
私自身の生き様を

ダイキライな
私自身に

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