ｻｻｹﾞﾓﾉ
□秋風
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｢ぶわっくしょい！！｣
｢なんだ…かぜか？｣
何時もの学校帰り。ルルーシュを送って行く短い道のりですら冷たい秋風が吹き、体の体温を奪っていく。
｢んー。ちょっとだけ寒いかも。｣
｢そうか。じゃあ…｣
｢ん？わん？？｣
はいっと差し出されたルルーシュの手に自分の手を重ねて犬の鳴きまねをしてみる。
｢スザッ…それじゃ"おて"みたいじゃないか。｣
やれやれと頭を抱えるルルーシュの手を今度は優しく取ってぎゅっと握る。
｢分かってるよ。こうでしょ？｣
｢んなっ！？｣
自分から差し出したくせにルルーシュは真っ赤になって顔を背ける。
｢ほんとルルーシュはかわいいんだから。｣
｢う…うるさい！！｣
君がいればいつも温かくて
どんな季節も好きになって行く…ー
秋風
｢でもなんだかんだでルルーシュも手、離さないよね？｣
｢う…俺だって少しは寒いんだ！！｣
｢はいはい♪｣
END
09.10.07