頂き物
□勘違いが生んだ恋愛感情？
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木戸水城(キドミズキ)♂
松原理人(マツハラマサト)♂
「俺、君のこと好きなんだけど」
放課後、夕陽の光が差し込む教室で、
「………へ？」
好きな人に告られました。
『勘違いが生んだ恋愛感情？』
どうする!?どうするよ、俺!!?
「あ、あの、」
「え？何？水城ちゃん」
あ。
コイツ勘違いしてるよ俺のこと女だと思ってるよ。
「俺、女じゃないよ？」
「えっ！」
おいおいおいおい、マジで女だと思ってんじゃん。
そりゃ昔はよく女に間違われたけどさ…
好きな奴に間違われるとかちょっとショックかも…。
「ご、ごめん！今の忘れて！」
…忘れられません。
だってほら、好きな奴からの告白だもん、間違いだけど。
照れた顔とか普通に可愛いし。
まぁ180㎝以上の男に抱く感情じゃないけどさ。
「無理。」
「うぇ？なんで？」
「("うぇ"とか可愛いから！)だって…俺、お前のこと好きだから。」
「……え？」
そりゃ、驚くよねー…
だって普通にノンケですものね…
「えっと、実質両想い？あ、でも水城は男で……アレ？」
頭こんがらがってるよ…
大丈夫か？
「どっちかっていうと俺の片想いだと思うけど」
なんか自分で弁解すんの切ないなァ…
「えっでも……俺、男でも水城のことは好きだよ？」
「はっ!!?」
今コイツ、なんてった!!?
「だ、だから」
「お前、俺のこと女だと思ってたんだよな？」
「え、うん。可愛いから」
「で、俺男なんだけど…」
「うん」
「お前が持ってるもの全て持ってて、女が持ってるものを持ってないけど」
「うん」
こ、コイツ、馬鹿だ……
「だから、その好きってのは恋愛感情じゃないんだろ？」
「…え？」
だってお前、ノンケじゃん…？という言葉を飲み込んで、ヤツの方を見ると、軽くキスされた。
………………ん？
「……え？」
「俺、恋愛感情かも！」
「ええええ!!?」
無自覚にバイな男子を好きになったようです。
end