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□君を愛す 第2章
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シュナイゼルにプロポーズされて3ヶ月が過ぎた。
あれからシュナイゼルは毎日毎日私の元へと通っている。
初めは嫌で仕方なかったが、シュナイゼルと話をするのは・・・すごく楽しかった。
私は女性らしい会話など出来なくて…そんな自分を知って離れていく…そんな男性ばかりだったから…
しかしシュナイゼルはありのままの私を受け入れてくれた。
お父様の商談の話、チェスの相手…。
シュナイゼルと居て退屈する事は決してなかった。
退屈するどころか…
ずっと…一緒に居たい。
そう思うようになっていた。
「シュナイゼル様、いらっしゃいませ。」
「ナナリー、こんにちは。今日はナナリーの好きな苺のミルフィーユを持ってきたよ。」
「シュナイゼル...。」
「ルルーシュ、君も好きだろう?一緒に食べよう。」
「一緒に食べようではありません。なぜ毎日毎日…貴方も多忙でしょう。こんなところに来ている暇があるのなら少しは身体を休めてください。」
「君の顔を見ると疲れなどすぐに吹っ飛んでしまうよ。しかし…嬉しいね。」
「な、何がですか?」
何でニヤニヤしてるんだ…?
「私の身体の心配をしてくれたのだろう?ありがとう。とても嬉しいよ。」
「ち、違います。」
「フフフ…シュナイゼル様?お姉様はシュナイゼル様が来るのを毎日楽しみにしていらっしゃるのですよ?」
「ナナリー!何を言うの!」
シュナイゼルが少し驚いた後で、嬉しそうに微笑む。
「シュナイゼル様がいらっしゃる時間が近付くと、そわそわしだして…。」
「ナナリー!やめなさい!」
「そういえばこの間、シュナイゼル様が好きな紅茶の葉が切れた時は、侍女に頼まず、お姉様ご自身で買いに行かれたんですよ?外は物騒だと滅多にご自分から外出されないお姉さまが。」
ね?お姉様。
と可愛らしく微笑む妹にもう何も言えなかった。
「ルルーシュ…ありがとう。とても嬉しいよ。」
「…///」
顔が熱い。
ナナリーがとんでもない事を暴露したおかげで…
顔から火が出そうだ。
恥ずかしい。
きっと真っ赤なんだろうな…。
シュナイゼルは、自由になる時間は必ず私に会いに来る。
他の女を切ったと言っていたのも多分…いやきっと本当だろう。
だってそんな暇がないくらい、私のところに来ている。
でも…
だからと言ってこの人を信じていいのだろうか…?
ダメだ。
信じられない…
信じたくない…
だって裏切られるのが怖い。
前に一歩踏み出す勇気が私には無い。
「ルルーシュ・・・君は本当に可愛いね。」
「なっ!!///」
「ラブラブですわね///。」