ギアス小説
□君なんか嫌いだ
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なんで。なんで君は、俺を置いて逝ってしまったんだ…
君なんか嫌いだ
悪虐皇帝を倒した英雄ゼロを称賛する声が轟く中、俺はまだ動けずにいた。
全ては二人の計画通り。
君を殺すのは俺の役目だと、ナイトオブラウンズになった時に誓った。他の誰にも、君を渡さないために。
なのに。
こんなにも涙が流れるのは何故?
君の元でナナリーが泣いている。
君はこれが望みだったのか?
延ばしたい手を必死に抑える。
周りで巻き起こるゼロコールが遠くに聞こえる。
気付けば俺は、現実から切り離されたかのような暗闇の中にいた。
あぁ
もう僕はひとりなんだね