パチありがとう御座いますm(__)m
――『世界』で一番。それだけは譲らないわよ?
「あ!あのお店も見たいわブラッド」
「喜んで、奥さん」
新しいお洋服に新しい靴、髪型も少しだけ変えた姿で目当てのお店をめざして行く。
傍らには、胡散臭い何時もの格好じゃない素敵なだんな様が居て、私のワガママを何でも叶えてくれてしまう。
「わ、可愛い雑貨がいっぱいだわ」
「気に入ったなら買い取るが?」
――店ごとまるまる。
ええ、何でも叶えてくれるってか行き過ぎな気がすっっごくしなくもないけれど。
道行く人々が彼を誰だか分かっていて、怖々と、しかし確実に奇異の視線とぼそぼそと何かを喋っている声がしても気にしない。
真横からイキナリ銃声が聞こえても、誰かの呻き声や鉄錆みたいな匂いがしても気にしない。
ただ『ウルサいな』と眉を軽くしかめて、次の瞬間には興味を無くす。
そして彼に微笑んで、『早く次のお店に行きましょう?』と告げるのよ。
私をこの『世界』に留めたステキなステキなだんな様。
貴方が私を『一番』だと言うのなら、貴方を私の『一番』にしてあげる。
だから『最期』まで、私を好きだと言い続けてね?
『最期』まで、私を愛し続けてね。
愛しい愛しいだんな様へ愛をこめて。