□重なる視線
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シャワーからから上がるとほてった身体が冷たい空気に冷やされていくのがわかる。
特にする事も無くて水の入ったグラスを持ってベットに腰掛ける。
くいっと飲み干すと冷たい水が喉をゆっくり流れていくのが分かった。



コンコン。




…?
誰だろ?



「…はい……」



バサッ



「うわっ」



何か書類みたいな物が顔面にぶつかる。
何事かとそれを見ると資料みたいだった。
こんな乱暴な人物は一人しか居ないが誰かを確かめようと顔を上げる。
……神田だ。
相変わらず不機嫌そうに僕の方ー見ている。



「…あの「明日の任務の資料だそうだ」



「伝えたからな」



そう 言うと神田はクルリと踵を返して元来た道を帰ろうとする。



「あっ…待って下さい!」



なんでかは解らないけど思わず神田を呼び止めた。



「…なんだよ」



うわ、凄い眉間に皺寄って不機嫌そう。
この状況でなんとなく、なんて言えないよね?



「折角なので入って下さい」



嫌そう、すっごい嫌そう。
全力でふざけんなってオーラ出してる。
でも何となく引き下がる訳には行かない気がして食い下がってみる。



「資料の話も聞きたいですし、ね?」



そう言うとチッと舌打ちして部屋に入って来た。
−−勝った。
何となく優越感。
振り返ると神田はベットに座っていた。取り敢えず僕も一人分位空けて隣に座る。



「どういう任務なんですか?」

「イノセンスの回収」

「詳しくお願いします」

「知らん」

「今回は神田と僕なんですか?」

「違う」

「どんな奇怪が起こってるんですか?」

「知るか」



…これは会話なのかな
もう聞きたい事ないんだけど…
そう思いながら横目で神田を見る。
と、


「っ!?」


神田がじっとこちらを見てた。



 
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