精油の原料となる植物は、同じ種類の植物でも育てられた土地によって、抽出される精油の成分に差が出る事があります。
その土地の高度、土壌の成分、また日照時間や降雨量などの気象条件といった様々な要因によって、同じ種類の植物であっても、精油に含まれる成分が異なる事があるのです。
このように、同じ植物を原料としていながらも、育った条件などで異なった成分をもつ精油を、ケモタイプと呼びます。

例えば、ローズマリーのケモタイプであれば…
『ローズマリー・カンファー・ケモタイプ』はカンファーという成分を多く含んでいて、パワフルな刺激強壮作用があります。
『ローズマリー・ベルベノン・ケモタイプ』は作用が穏やかで、スキンケアなどに力を発揮します。
『ローズマリー・1,8-シネオール・ケモタイプ』は、1,8-シネオールという成分を多く含み、肝臓や腎臓からの毒素排出を助けてくれます。

このように同じ種類の精油でも、含まれる成分によって薬効が大きく変わってきます。

ローズマリーの他にも、ケモタイプをもつ精油として、タイム、バジル、ユーカリ、ティートリー、マージョラムなどが有名です。


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