24時間体制で私たちの身体の中をパトロールしてくれている「リンパ」!
どのようにパトロールして身体を守ってくれているの?
リンパってどこにあるの?
精油とリンパの関係は?
ここではリンパ系の素晴らしい働きについてご紹介します。


◆リンパ系って何?

私たちの身体には血管と同じように「リンパ管」が張り巡らされています。
リンパ管は透明で細い管でできていて、その管の中には「リンパ液」が絶えず流れています。

身体に張り巡らされているリンパ管は合流しながら太くなっていきます。
なんだか川のようですね!
この川の大きな合流点を「リンパ節(またはリンパ腺)」と呼びます。
リンパ節は全身に大小約800個あると言われていますが、特に、わきの下、ももの付け根、首などに、そら豆のような形をしたリンパ節が集まっています。

リンパ管は次々と合流してやがて一本の川になり、鎖骨のあたりで血管と合流しています。
そして血管に注がれたリンパ液は心臓・動脈を通って全身に送られます。

このような繋がりをリンパ系といいます。

◆リンパ節とは?

身体に張り巡らされているリンパ管の合流部分がリンパ節。
このリンパ節は、首、わきの下、足の付け根、体の奥などにあって大きさはアズキ大くらい、そら豆や卵のような形をしています。

この小さなリンパ節はどんな働きをしているのでしょうか?

リンパ管を流れるリンパ液の中に細菌やウイルスなどの異物が侵入してくると、リンパ節がフィルターの役割をして、これらの異物をすくい取ります。
この異物が身体に対して有害な物質を出したら、それを中和する抗体を出したり、あるいは直接攻撃します。
風邪などでリンパ節が腫れるのは、こうした戦いが行われている証拠です。

このようにリンパ節では、身体の中に有害な物質が入り込まないように、外敵から身体を守るために24時間体制で警備にあたっています。


◆リンパ液って何?

私たちの身体は無数の細胞から出来ています。
その1つひとつの細胞の間には、極めて細い毛細血管やリンパ管が網の目のように張り巡らされていて、更にそのすき間は「組織液」で埋められています。

この組織液は、毛細血管の壁からにじみ出たり入ったりしている血液の液体成分「血漿(けっしょう)」です。(血液の60%が血漿という液体成分で、栄養分や老廃物を運ぶ役割をしています。)

そして、この組織液はリンパ管の中にも入ります。
このリンパ管の壁から入った組織液の事を「リンパ液」と呼びます。
そしてリンパ液はリンパ管を流れ、鎖骨のあたりで血管に入り、心臓と動脈を流れ、毛細血管からにじみ出て、またリンパ管に入り…というような循環を繰り返します。

カラダって、うまく出来ていますよね!

このリンパ管を流れるリンパ液は血漿と同じものなので、その成分も血漿とほぼ同じ90%が水分。
その他には、たんぱく質、ブドウ糖、塩類などが少しずつ含まれています。
そして、顆粒球、単球、リンパ球などの白血球も含まれます。

リンパ球には、小さいものと大きいものとがあります。
小さいものは出来たばかりのリンパ球で、リンパ節の中で大きく成長してT細胞とB細胞というリンパ球になります。
この成長した2つがウイルスや細菌の侵入に対して免疫反応を起こし、私たちの身体を守ろうと頑張ってくれています。

リンパ液はこれらのさまざまな成分を運ぶとともに、古い細胞や老廃物などを運び去る働きもしているのです。


◆リンパ液はどのように流れる?

リンパ液は、静脈血が心臓に戻る時と同じシステムでリンパ管の中を移動します。
ですので、心臓より上のリンパ管では引力に引かれて自然に下り、心臓より下では筋肉を動かす事によって上へ上へと押し上げられます。
リンパ管には静脈と同じように、逆流を防ぐ弁が付いています。


◆精油とリンパの関係は?

アロマテラピーなどでのマッサージの効果の1つには、血液やリンパの流れを促して、身体の老廃物を体外へ排出しやすくする事があげられます。

精油はリンパにも浸透するので、免疫系に良い影響を与える精油を使えば、リンパ系の働きをサポートする事もできるでしょう。

精油は外見だけではなく、体の中からキレイにするお手伝いもしてくれるんですね♪

ゴミは早くポイしましょう!


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