本2(満)

□続#自転車第九話
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♭早耶

これって、聞いていいことなのかなぁ?

恰次も帰って、自分の部屋のベッドに寝転がった。

そして、電球にもらった指輪をかざしてみる。

どう考えたって、これはそこいらのアクセサリーショップには売ってるものじゃない。

だけど、大学生にこれが買えるだけのお金があるのだろうかと思うと、疑問。

やっぱり、安物なのかなぁ。

でも、この前ちょっと裏側を見てみたら、嬉しいことにSaya&Kojiと彫られていた。

これはさすがに、ちゃんとしたところじゃないと傷がつくだろうに。

さらに、名前まで彫ってあって、何で恰次は指輪をしていないのかも気になる。

いざという時に切り捨てるため?

ははは
まさかね。

聞くか。

そっと指輪をなでた。

気になることがあったら、変にわだかまっちゃうより、さっさと解決しちゃった方がいいよね。

さてと、私も歴史覚えなきゃ。

試験まであと3週間。
絶対合格してやるっ。
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