本2(満)

□自転車七話
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そして、遠回りの結果、私は柴山公園に寄った。

ここには小さいころよく遊びに来たことがある。

「たーくん、しゃべるとってぇ。」

「どうぞ。」

「ありがとう。」

小さい子が砂場で遊んでいる。

自分もああだったのかな?
なんて思うと、なんだか和む。

「あれ?・・・早耶ちゃん?」

自分の名前を呼ばれて振り返ると、恰次さんがいた。
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