本2(満)

□自転車七話
1ページ/5ページ

翌日。

私はいつも通り学校に行った。

神にいのことはずっと無視した。

お母さんはその様子を見て、うんうん、うなづいていて

「頑張って。」

って言ってたけれど、すごい見当違いをしている。
というか、どんな見かたをしたらそうなるのかわからない。

登校中、恰次さんとすれ違った。
何か話しかけたそうだったけど、今の私はそれどころじゃない。
会釈だけして通りすぎた。

そして学校。いつも通りの授業。いつも通りの宿題・・・って何これ!!

『将来の夢についてのスピーチ。来週まで』

私はどん底に落とされたような気分がした。

最悪だ。私は将来の夢なんて持っていない。

どうしよう・・・。

このまま家に帰っても、神にいもいるし、お母さんもいるし、余計イライラするだけ。

とりあず、どこか遠回りをして帰ることにした。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ