本３
□説明
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
少し魔界と天界……まあ、この世界の説明が足りなかったので、補足をさせていただきます。
まず、あらゆる世界のどんな生き物でも、死後は魔界か天界、運が悪ければ狭間の谷に逝きます。
魔界や天界があるということは、現世には知られてはいけないという鉄則があります。
現世――生き物が生きている世界。多次元ある。
魔界――全ての世界において、罪を犯したモノが逝くところ。
魔界の中の地獄おいて、現世で償いきれなかった罪を洗い流す。
地獄にいる期間は、地獄の王によって決まる。但し、最低でも５年はいること、と一応決まっている。
罪を流し終えたモノは、いくつかの道を提示される。
①天界に行く
②悪魔となり、魔界で暮らす。
③死神になる
悪魔は、幸せと不幸のバランスを保つためにいる。
悪魔になると、自然と髪は真っ黒、瞳は紅に染まり、肌が灰色となって、背中から黒い羽が生えてくる。
仕事はいくつかあり、
①不幸をモノに与える
②魔界へ逝くことになっている魂を迎えに行く
③魔界において罪を犯したモノを狭間の谷に放り込みに行く
④狭間の谷に間違って入ってしまった魂をついでに連れ戻す
悪魔には階級があり、下から下級･中級･上級･特級である
仕事がうまくいけば昇進していき、地獄の王が死んだ時、特級悪魔の中から新しい王が選ばれる。
グループはいくつか別れており、戦いになったときに出るのは、戦闘部隊。
現世でゴタゴタがあった時に出るのは、お片付け部隊。
後は、自分が出てきた世界によってリーダーがおり、そこから指示を受けている。
死神は、あらゆる世界の生と死のバランスを保つためにいる、死を司る神である。
死神は、基本的に、現世の姿のままで、姿形は変わらない。常に、魂を身体から引き離すための刃を持ち、黒いコートを着ている。(コートの趣味は人それぞれ)
死神は、自分たちで定めた魂を狩に行き、悪魔か天使に引き渡す。
ちなみに、事故死や自殺は、死神が定めた範囲外なので、最近、生と死のバランスが危うくなっている。
地獄の王は、罪を司る神である。
主に、地獄の魂を見定め、出してやるかやらないかを決めている。
悪魔の元締めは、この者。
天界――全ての世界において、罪を犯さなかった、または、罪をすでに現世で流してきたモノが逝く。
天界に来たモノには、いくつか道が提示される。
①このまま天界で暮らす
②天使になる
③生まれ変わる
天使とは、幸せと不幸のバランスを保つためにいる。
天使になると、背中から真っ白白な羽が生える。
仕事はいくつかあり、
①幸せを与える
②天界に逝くべき魂を死神から引き取る
③狭間の谷に誤って入った魂を連れ戻す
④天界において罪を犯したモノを狭間の谷に放り込む
⑤守護霊になる
天使には、下から堕天使、天使、大天使と、区別されている。
堕天使は、天使の一番下という意味ではなく、背中の羽が欲しいがために天使になり、仕事をせず、たまに、犯罪スレスレのことをやっている天使のことをさす。
大天使とは、天使の中で、とても清い心を持ち、仕事をしっかりやるモノである。
これといって統一はされておらず、大天使や、自分の判断で幸せを振り撒く。
守護霊とは、現世にいるモノを特別に守りたいというモノがなる。
特にバランスは保っておらず、守りたいモノが死ぬまで憑く。
天神とは、生と死のバランスを保つためにいる、生を司る神である。
天使の元締めをしている。
仕事は、
①あらゆる世界に命を与える
②魂を生まれ変わらせる
死後は、大天使の中から新しい王が選ばれる。
狭間の谷――死後、罪を犯したモノが行くところ。
希に、誤って魂が迷い込むことがある。
外から誰かが連れ出してくれない限り、魂がすり減るまでいるという、別名、永遠の牢獄。
ここに入った魂は、何とか連れ出してもらおうと、哀れんだ顔をわざとし、ずっとそのままの顔で魂が尽きるモノが多い。
ここから、罪ある魂を勝手に連れていくと、その連れ出したモノもそこに放り込まれるという決まりがある。
天界と魔界と現世をそれぞれ繋ぐ、通路の役割もしている。
*死後の魂にも寿命がある。
魂がすり減って体が透明になっていくと、死期が近い印である。
寿命の長さは、自らの魂の持つ力の大きさによって決まる。
なので、長いモノは軽く５００は生きる。
*狭間の谷に誤って入るケースというのは、主に、事故死や自殺で死んだモノが逝く。
それらのモノは、死神が定めて死んだ魂ではないので、天使や悪魔の迎えが間に合わず、当てもなく彷徨っているうちに、ちょっと不思議な力がある場所で、狭間の谷とつながっているような場所に行くと、ひきずりこまれて、そのまま魂での一生を終える、というのが主である。
*現世でたまに出没する霊というの は、
①事故や自殺で死に、逝くべき場所がわからない魂
②どうしても現世に留まりたいという思いが強い魂が強引に天使や悪魔から離れている魂（たいていちゃんと連れて帰る。）
③天界や魔界に逝ったは良いものの、やっぱり現世に残してきた人、歴史が気になるので、ちゃんと、天神や地獄の王の許可を得て現れた魂
④モノに憑いている守護霊
のせいである。
以上で、長ったらしい説明を終わりますｍ（＿ ＿）ｍ