本2(満)

□自転車第三話
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あぁ・・・・びっくりした。

事故にびっくりしたというよりも、あの人にぶつかられたっていうことの方に驚いた。

私は今、病院にいる。

あの人・・ええと、名前聞いたんだった。
恰次さんは、まだ訳のわかってない私に事情を説明して、
救急車に乗って(たいした怪我じゃないのに誰かが呼んだらしい)
この病院に来た。

正直言って、これは夢なのではないか、と思う。

でも、ひりひりする消毒からして、これは現実なんだ、って認識できた。

私はまだボーっとする頭で、どこかに電話をかけている恰次さんをボーっと見つめていた。
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