ありますや

□両親
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私は、いつものように、自然に目が覚めた。

これはもう、中学校の頃から身に付いた習慣で、私の体内時計はきっちり6時に目が覚めるようになっている。

朝起きれば、真っ先に仏壇に向かい、優しく微笑んでいる父に「おはよう」と言う。

そして、顔を洗い、朝食の準備にかかる。

私は、家の中では朝の家事をすることになっている。

6時半になれば、家族は全員起きる。
そして、朝食を黙々と食べ――花井家は皆、朝に弱いのだ――それぞれ「行ってきます」と言い、家を出る。

これが、花井家の日常。

私の日常。

父親がいないことは確かに寂しかったが、それもいつしか日常の中に組み込まれていた。

「私も行こうかな。」

私は一通り、朝の家事を終えると、家を出た。
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