リクエスト小噺
□しあわせについて
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「獄寺、おはよう!」
「んー…」
日曜日の昼前、携帯電話に出た獄寺がすごく眠たげな声をした。
「今から獄寺んち行くけど、いい?」
前から約束はしていたが、一応お伺いを立てると
「……だめ」獄寺がコドモみたいに呟いた。眠たい時の口調だ。
でも、そのあと「…30分、待て……」獄寺はゆっくり話すと、電話を切った。
眠たいながらも、ちゃんと俺に会ってくれるつもりなのが嬉しい。
きょう俺たちは、久しぶりにふたりで過ごす。
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