09/28の日記

10:54
ヒルガヲ
---------------
全話、きっちり観てました。
本編よりも予告の煽りが面白くて、毎週のっかっちゃってました。

最終回の結末は賛否両論、なんてネットで報じられてましたが
私はわりと、どんなドラマ・映画・漫画でも
「作り手が納得してるんだから、それでいっかー」と考えてしまう方なので
あれで異論は特にありません。
ていうか、いちばん現実的だったよね。
お芝居だから、視聴者に甘い夢をみせるラストも素敵だったかもね。

でも気になってネットで皆さんの反応みてたら
「校内放送に泣けた」とか「靴ひも燃やすところに引いた」とかあって
全く真逆だった私は、やっぱり感覚がずれていそうです(死)。
校内放送は冷めた。
男の自己満足はもとより、恋に破れた女の「最後はそう言ってほしかったの」みたいなエゴが透けた。
視聴者にも補完させてるみたいだったし。
そのかわり靴ひも燃やしちゃうところは、
彼女の心の中で未だ燻る炎が体現されているようで、切なくなりました。
旦那さんが(いろんな意味で)鎮火に努めたところも、また悔しい。笑
この役者さんって、バラエティ番組の妙なところで目立ちたがる感じで好きじゃなかったんだけど
警察署で、ひとすじ涙を流したシーンで
「ああ、役者さんなんだなあ。かっこいいなあ」とちょっと好きになりました。
リカコの旦那さんやってた役者さん(関西ローカルドラマにはよく出てる)も
標準語ならかっこよく見えたマジック。これからもっとドラマで観れそう。

あとノリコ。あの子いかんわートモダチ少なさそう。笑
受験とか試験とかに合格したら、不合格者がいるその場でも大喜びしてはしゃぐような。
逆に、自分だけ不合格だったら「なんでそんなに喜べんのよ!」て泣いて怒っちゃうような。
家事ができなくてもそれをカバーできる頭の良さがあるもん!分かってて結婚したんでしょ?て甘えてる感じがどうも。
家事もろくにしないのに、いっちょまえに妊娠したがって、どうやって家庭に携わるつもり!?
悪いことしてないんだけど、いちばん勝手して嫌われる、気の毒な役(者さんのチカラが本当にすごい)。
常に自分を正当化して生きてるよね。被害者ぶって、味方いっぱい取り込んで大騒ぎして。
結婚前に妻子ある男と不倫してた経験をいかんなく発揮。
男を社会的に抹殺しようとしたり、寝とった女を殴りつけたり
自分が不倫に破れた時にできなかったことを、彼らに投影して行ったんだろうなと思う。
二度も(特に今回は妻の立場なわけで)負けたら、本当に女として立ち直れなくなると思って、全力だっただろうなー。
転居する時に「もういいよ」みたいなことを言った時、ぜんぜん違う顔だったもんね。

って、このドラマ、誰にも感情移入できないなんて思って終始観てたけど
こう書いてみたら、ものすごくノリコに執心してることに気づいた。笑


結局、
視聴者に甘い夢をみせながら
「不倫」て言葉自体に漂う負のイメージを存分に利用しておきながら
一歩引いて「不倫は善ではないよ」という冷めたスタンスの制作側。
良くないことだなんて、そんなこと分かってるわい!と思うんだけど
不倫という概念て紙一重だよなーと考えちゃう。

だって、たいていの日本人は、
特に最近は離婚経験者が増加してるし、ましてや初恋の相手と添い遂げることなんて稀有でしょ。
これまでお付き合いを重ねた30人から1名を選び、死ぬまで他の誰も好きにならなかった人物
周りにお膳立てされた相手と結婚した後、別人と燃えるような恋を経験した人物
これ、後者の方が不実になるって、ちょっと納得いかない気がしないか?
かつてジュンイチ氏が放った「不倫は文化」発言はあながちこの時代を予言したものなんじゃないかと
思ってしまう、不倫のドラマを毎週楽しみにしていた、未婚の東海。
「おめーに分かるわけねーだろ」と一蹴されるだろうことは分かっていながらも
不倫てなんだ?と思い、近い将来にこの恋愛形態にぴったり当てはまる言葉が誕生する気がします。


どうやらノベライズでは少し違う結末で
しかもドラマ最終回にもやもやした方々には幾分納得する内容みたいなので
こんど本屋さんで立ち読んできます。
でも、ドラマでいちど納得した自分は、読んでもやもやするんだろうなあ。笑

前へ|次へ

日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ