eye〜真実の瞳〜

□偽りの自殺現場〜推理編〜
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刑事の田中と共に容疑者のいる客間の横の校長室へとやってきた探偵部の3人。

「今、隣の客間にいる容疑者はこの3人だ」

そう言って田中はみく達3人に事情聴取の資料を見せた。

「最初に、ここの事務員で第一発見者でもある都築守彦。次が被害者の谷江優と同じクラスの葦原英美子。そして最後はその谷江と葦原のクラスの担任である中田拓哉。この3人が昨夜の7時以降に学校にいたとされる人物だ」

「それで、この3人はどう言ってるんですか?」

「あぁ。まず、事務員の都築は・・・」


都築守彦はその小柄な体を猫背と警察を前にした緊張でさらに小さくしていた。

「昨日も私はいつものように最後の見回りを始める8時まで事務室にいました。昨日は部活動がほとんどなかったので、生徒も先生も7時頃にはほとんど帰っていたんですが、強いて見回りを早める理由も無かったので、いつものように8時までテレビを見ていたんです。・・・そうだ!確か7時・・・、10分から15分ぐらいでしょうか、お帰りになられる中田先生と別れの挨拶をしていますよ。聞いてもらえれば分かります。そして、いつものように8時に見回りを始めました。その時、亡くなった生徒さんのいる教室で女生徒が忘れ物を取りに戻ったか何かでいましたので、早く帰りなさいよと注意しました。その後、いつものように中庭にとんぼをかけ、9時頃に正門を閉めに向かおうとしたら雨が降ってきたんです。なので、事務員に傘を取りに行ったら・・・」

少し答えるのをためらう都築。


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