お題小説

□04:泣いてると気付いて
1ページ/1ページ

一生叶わない恋なんて、したくなかった。
なのに、何で俺は先輩を見てるんだ?

涙が、零れ出た。
口から出たのは、掠れた声

「ねぇ、先輩」

気付いてよ。

もう、心が痛いんだ。

俺は、カッターシャツを握り締めた。くしゃりとしわが寄る。

「・・・痛ぇ・・・」

涙が、ぽたりと地面に落ちた。

(気付いて、俺が泣いてることに)


.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ