お題小説
□02:あと何回好きと言えば
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「好きッスよ、先輩…」
毎日のように呟く、この言葉。君に届かず、泡のように消えていく。
誰もいなくなった教室は、電気を点けていないことからか、夕日の色に染まってた。
「好きッス…。」
目の奥がじんわりと熱くなる。
俺、馬鹿だ。
何で、こんな恋しちまったんだろ。
先輩、俺のこと、見て下さい…
「俺は、こんなにも好きなのに、」
あと何回好きと言えば、君は振り向いてくれるのだろうか。
(俺の言葉は、君に届かず消えてった。)
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