お題小説

□01:距離
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いつも目で追うことしか出来ない、弱虫な僕にはピッタリの距離。

僕は二年で、貴方は三年。
先輩と後輩。
一学年違う、君と僕。

窓からグラウンドを見ると、彼女が居た。

目で追うことしかできないけど、僕にはピッタリなんだ。

ー…なのに

「先輩、足はえー…」

隣に居てほしいと思う、僕が居た。

馬鹿らしくなって、机にうつ伏せになったら、英語教師に頭を丸めた教科書で叩かれた。

(あぁ、こんなにも君は遠い)

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