REBORN!2

□遠恋4
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「ご馳走様でしたー」


「……あれのどこがご馳走だ」


豪華そうなイタリアレストランに入ろうとしたザンザスさんをファミレスに連れ込んだのは一時間前のこと。
パスタを頼んだザンザスさんはこんなもの食えるかと途中で食べるのをやめてしまうし、店員さんにワインを頼んだりで大変だった。


「ザンザスさんって……センス良いですよね」


「ああ?」


服の端っこを持ち上げながら言う。
女は選ぶのが遅いから、とザンザスさんが選んでくれたものだ。
……本当に一瞬だったな……。


「……ふん、気に入ったか」


「はい!」


地味でも派手でもない服は、ザンザスさんらしい。
車に乗って、ハンドルを握る姿がすごく男らしい。
……そういえば私、スクアーロ先輩とこんなデートみたいなことしたことないな…。


「帰るか」


「はーい」


エンジンをかけて、窓を開けてくれた。
涼しい風が入り込んでくる。
お店の中は何故か異様に暑かったからか余計に気持ちよく感じられた。
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