REBORN!2
□遠恋3
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瞼の裏に赤い光が差し込んでくる。
それが嫌でぎゅっと目をさらに閉じて、光に背を向けた。
そしてまた意識が遠のいていく。
「おい」
頭上から声がした気がしたけど眠くてそれどころじゃない。
布団を被りなおして眠ろうとすると、肩を揺さぶられて同じ掛け声をもう一度された。
「俺を無視してんじゃねぇ」
「あ、……おはよ、ございます」
「どれだけ寝たら気が済むんだてめえは」
何度かぱちぱちと瞬きを繰り返すと、眠いけど目を開けることは出来た。
「もう昼前だ、昼飯作れ」
「えー、ザンザスさん作って下さいよー」
「早くしろ」
ばさっと布団を剥がされて仕方なく「うう、」と泣きまねをしてベッドから降りた。