REBORN!2

□遠恋
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「じゃ、考えといてくれよな!」


「あ、ディーノ先輩!」


ディーノ先輩は私に傘を押し付けると私の家と反対方向を走って行った。
家まで送ってくれてたんだ。


「……はぁ」


ディーノ先輩に告白されたのはたったの5分前。
帰り道に偶然会って、傘に入れてあげたときに突然。
え、私、貴方のお友達のスクアーロ先輩と付き合ってるんですが。


「……」


「…あ」


ボロアパートの階段の下で、影がある。
それを確認するとそれはスクアーロ先輩で、眉間に皺を寄せている。


「……先輩、」


「寒い、部屋入れろぉ」


「あ、はい」


鞄を持たれて、早くしろと急かされる。
ポケットから鍵を取り出して鍵穴に挿して回すと、ガチャと音がした。


「タオル貸してくれぇ」


私より早く入った先輩が、上着を脱いでお風呂場へと直行する。
ま、待って、下着が放置してたと思うんですが!


「ま、待ってください!」


「あ゙あ?」


脱衣所の前でなんとか止めることが出来ることが出来た私は、「お願いですから覗かないで下さいね!」と念押しして、下着を洗濯機に放り込んだ。
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