REBORN!2
□自分犠牲者5
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本当に、本当に後わずかでございます。
そう使用人が言うと、ベルフェゴールは興味なさげと言える態度であくびをした。
「それって、俺に関係した奴の始末がってこと?」
「はい」
あと、私の寿命も。とはあえて言わなかった。
「あと、何人ぐらい?」
「あとはジル様に仕えていたオルゲルトと、オルゲルトと共に出ていた数名です」
「ふーん」
ベルは身を乗り出して使用人を覗く。そして口角を吊り上げて笑った
「なぁ、そいつらの始末が終わったら、俺と遊べる?」
「……私なんかより強いお方の所へとご案内させていただきます」
「それって、なんとかの所のヴァリアーってとこ?」
「そうでございます」
ベルは使用人の膝に頭を乗せて、その顔を見上げた。
何だか面白くない
「お前、王子と遊びたくねーの?」
「………。」
使用人がベルの頭を撫でる。
ベルはその手を嫌がることはしないものの、質問に答えないことに苛立った。
「ベル様の瞳(め)と髪は、本当に綺麗でございますね」
「いいから質問に答えろよ」
むっとしながら言うと、使用人は困った顔をして遠くを見つめた