REBORN!2

□自分犠牲者5
1ページ/3ページ



本当に、本当に後わずかでございます。


そう使用人が言うと、ベルフェゴールは興味なさげと言える態度であくびをした。


「それって、俺に関係した奴の始末がってこと?」


「はい」


あと、私の寿命も。とはあえて言わなかった。


「あと、何人ぐらい?」


「あとはジル様に仕えていたオルゲルトと、オルゲルトと共に出ていた数名です」


「ふーん」


ベルは身を乗り出して使用人を覗く。そして口角を吊り上げて笑った


「なぁ、そいつらの始末が終わったら、俺と遊べる?」


「……私なんかより強いお方の所へとご案内させていただきます」


「それって、なんとかの所のヴァリアーってとこ?」


「そうでございます」


ベルは使用人の膝に頭を乗せて、その顔を見上げた。
何だか面白くない


「お前、王子と遊びたくねーの?」


「………。」


使用人がベルの頭を撫でる。
ベルはその手を嫌がることはしないものの、質問に答えないことに苛立った。


「ベル様の瞳(め)と髪は、本当に綺麗でございますね」


「いいから質問に答えろよ」


むっとしながら言うと、使用人は困った顔をして遠くを見つめた
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ