「クク…どーしたァ?
口が開いたままだぜェ」
そんな猫様の言葉で、あぅっ、って口を急いで閉じた。
ガチッ
「痛゛ッ」
急いで口を閉じたせいで舌を噛んでしまう。
すると猫様呆れた顔で
「阿保か、お前」
とか言ってククッ、って笑った。
阿保で悪かったね!
猫様に心の中であっかんべーをしてやりました。
「…そーいえば
猫様はなんで人間になったんですか?
魔法ですかっ?!」
こんな私をニタニタ見てる猫様に直球質問をしました。
すると猫様又々口端をグッと右上に上げて
「魔法?…ククッ
…そーさなァ。魔法って事にしておけや。」
っていいました。
………しておけやぁ??
じゃあ、魔法じゃ無いんですか?!
又々私はツッコミをした
でもなァ……
耳と尻尾は見事に
残ってるから、魔法じゃないだろーなぁ。
じっ、と猫様を見ていた私もやっと口を開く。
「…魔法じゃ無いんですかぁ。…そーですよね、耳と尻尾は残ってますものね。」
ちょっと嫌みらしく。
きっと私の今の顔は
目茶苦茶黒いのでは?
そんなニタニタしてる私に猫様はチッ、っと舌打ちをして、
「仕方あるめー。…ちったー喋ってやる。」
と言ってくれたのでした!!
やった!やったね!!
キャッホォォォオ!!
私は今までにないくらいのガッツポーズをしてしまいました。