☆D.Gray-man☆
□お前に殺されたい
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「ラビ………」
「……なんさ?」
「……寒いか?」
「…あったかいさ。ユウを抱いてるから」
「アホうさぎ」
「…アホはお互い様さね。ユウだって俺かばってこんなに…」
その続きを俺は言えなかった。
両手にぬられた血が物語ってる事実を、受け入れたくなかったから。
俺をかばい、死にかけているユウを、信じたくなかったから。
「ラビ」
「ん?」
「一つ、俺の我儘を聞いてくれないか?」
「……良いさ。何でも聞いてる」
するとユウは安心した様に微笑み続けた。