五年生×兵太夫

□雷蔵×兵太夫(2)
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俯いたまま、小さくポツポツと話してくれる笹山君

「先輩からみたら・・・僕、子供なんだなぁって・・・思ったんです・・・」

でも、当然ですよね。だって実際子供なんだから。と

顔を上げて彼は笑った

「さ・・・」

「ごめんなさい、先輩が悩んでるといけないから、気にしないで下さいって言いに来ただけなんですっ・・・先輩を悩ませたく・・・無かったから」

僕の言葉を遮って走り出す笹山君

迷っている時間は無かった

「笹山君っ!!」

走り出したその華奢な片腕を引いて後ろ向きに抱きとめる

ふわふわとした柔らかい髪が僕の鼻をくすぐってお日様の香りがした

ギュッと抱きとしめると、小さく離してくださいと声が聞こえる

「離さないよ。今度は僕の話、聞いて?」


ねぇ、話をしよう?

昼間の誤解も解きたいし

何で僕を悩ませたく無かったのかも聞きたい

そうして・・・それからもう一つ
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