五年生×兵太夫
□兵助×兵太夫(2)
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痛い
息がっ・・・
「っ・・・へいっ・・・だゆ?」
涙目を抑えつつ、鳩尾に入ってきたものを見ると
ニコニコと笑った兵太夫が俺を見上げていた
痛くて文句の一つも言いたいはずなのに、可愛いとか思っちゃう自分がちょっと悔しい・・・
「兵ちゃん?どうしたの?」
一緒に出てきた伊助も吃驚してる
「久々知先輩にお礼が言いたくて!委員会終わってから待ってたんです!!」
伊助後でねっ!と組友に手を振って、兵太夫は俺の手を引っ張って走り出す
「ちょっ!オイッ・・・兵太夫!?」
振りほどける程小さな手は一生懸命に俺を引いていて
「先輩っ!コッチ!!」
裏山へと俺を導いた
坂道に差し掛かり、勢いの良かった兵太夫の足は段々とゆっくりに
「大丈夫か?」
息を切らす兵太夫をひょいと抱き上げると
「じっ・・・自分で・・・ある・・・けっ」