五年生×兵太夫

□兵助×兵太夫(1)
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兵×兵(1)


自主訓練で遅くなり、一人で食堂で夕飯を食べ、さぁ片付けようかというとき、一年は組の子が一人で飛び込んできた

暮れ六つはとっくに過ぎて、今はもう四つ・・・とうぜん、食堂のおばちゃんはもう居ない。

「あれ!久々知兵助先輩?・・・おばちゃん・・・やっぱり居ませんよね・・・?」

食堂に明かりがついていたため、おばちゃんがまだ居ると思ったのだろう、あきらかにガッカリしている

「もう居ないぞ、えっと・・・」

交流のある一年生ならともかく、あまり会話することの無い一年の名前までは覚えていない

「兵太夫です。笹山兵太夫」

ニコニコと人好きのする微笑みで名乗るが、次の瞬間思い出したように

「あーっ!?夕飯どうしよう!?」

と叫びだす

何というか・・・表情がクルクル変わって面白い・・・

自分も一年生の時はこんなんだったのだろうかと・・・ふと考えてしまう

「何で一年生がこんな時間まで夕餉を食べてないんだ?」

一年生は特にこんな時間まで残ってやるような課題は無いだろう、自主訓練にしたって遅すぎる

俺が話しを振った為か、暗い表情のままこちらに寄ってくる
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