それは幻のように
□NO.1 月の下の出会い
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『はぁ…はぁ…』
荒い息、背中を伝う嫌な汗。
ｶﾞｸｶﾞｸと震える足。
襲って来た何かから逃げて来た。
ようやくそれをまいたようで、裏路地のような所で壁に背中を預けながら座り込む。
それから間もなくしない頃だった。
「お嬢ちゃん、こんな所でナニしてるのかなぁ？」
数人の中年の男が近寄って来て、あっという間に少女を囲んだ。
「それともナニしてくれるのかなぁ？」
「ギャハハ！じゃあ早速相手してくれよ！」
嫌な予感を感じた直後、数本の手が伸びて来て服を剥ぎ取られる。
『やっ！嫌だｯ！やめて！』