無双BOOK
□面影
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「劉備殿…。」
語り終えた劉備は幸村に言う。
「私は…駄目な君主だな。あれの幸せを願っていたのに…自分の為に破ってしまった。」
劉備は顔を上げて幸村に言う。
「もし、趙雲を幸せにしたいなら…ずっと傍に居れる奴だけだ。お主にその覚悟はあるか?」
劉備の問いに幸村は答える。
「趙雲殿が私を選んで下さるのなら…私は自分の世界に連れ去ります。」
「そうか……。」
果たして、趙雲が頷くかどうかは解らないが。
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