無双BOOK
□面影
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私は盟友の孫権殿の妹君をめとる為に趙雲を護衛に呉に向かった。
その時、周瑜殿の隣に居た陸遜殿と言う有望な若者が居た。
陸遜殿は趙雲に一目惚れし、その気持ちに趙雲が応えて
私達も賛同した。
陸遜殿…まだ若く、あれと釣り合うには後、幾年かは掛かるだろう。
赤い服に丁寧な言葉使いにまだまだ幼い顔立ち。
まだまだ幼い顔立ちに大人のような表情を浮かべ、趙雲と一緒の時には途端に笑顔になったり、今でも思い出せる。
幸せそうだった二人が。
私が破ってしまった。
二人の幸せを………。
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