無双BOOK

□面影
3ページ/7ページ


気になって幸村は星彩に聞いた。



「趙雲殿…私に誰かを重ねている気がするのですが…。」


「あの人には夫が居たのよ。」


幸村は星彩に聞いて趙雲が既婚であることを知った。



「私は会ったことが無いからあまり解らないけど…殿なら知ってると思うわ。」


「そうですが…星彩殿、ありがとうございます。」



去っていく幸村に星彩は呟いた。





「彼も…貴方も…趙雲殿の傍に居れないなら……夫にならないで。」




呟きは突風により溶けた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ