無双BOOK

□さよなら初恋
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そんな二人を幸村は見ていた。




「あーあ、振られちゃいましたね、私達。」


陸遜が笑顔で言っている。


瞳には涙が…。




「初恋だったのにな〜。」


涙を拭いながら陸遜は言った。


「私も初めてだったよ。人の子に心を奪われたのは…。」


太公望も初恋だと告げ、空を仰ぐ。



「私も…、こんなに深く人を想うのは初めてでした。」


幸村も二人に言う。





「なーんだ、みんな初恋だったんですね私達。」



陸遜が笑顔を二人に向ける。





「さてと、これから三人だけで呑みませんか。」




幸村と太公望は頷いた。





きっと失恋の傷心を酒を呑みながら初恋の君の話を肴に三人は朝まで呑むだろう。



幸村は最後に趙雲達の方を振り返った。





二人の幸せを祈って………。





終わり
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