無双BOOK
□さよなら初恋
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「どの様な方だ?」
兼続が趙雲に聞く。趙雲は赤面して、
「///…実は、男性なんです。」
「問題無い!愛する心さえ有れば。」
「そうなんですか?」
「そうだっ!」
「でも、きっとあの方には迷惑でしょうね。男が男に好かれるのは…。」
「そんなこと無い!世の中には男しか好きになれぬ男だって居るのだ。」
「Σ(兼続殿ー!?どんな慰め方ですかーー!?)」
幸村は心の中で突っ込んだ。
「で、どの様な方だ?応援するぞ。」
「えーと、第一印象は苦手でしたね。でも、見ているうちに段々と彼の努力家なところに気付いて…。」
「ほぅ。」
「後は、賢い方で色で表すと赤色ですね。」
「成る程な。」
兼続が笑っている。
幸村、陸遜、太公望は顔を合わせる。
第一印象の悪さは、失礼ながら太公望だ。
そして、賢さは陸遜、太公望は勿論、幸村だって戦略なら自信がある。
しかし、赤色は幸村と陸遜。太公望には無い。
つまり、此処に居る三人には全てが当てはまらない。
「だ、そうだぞ?三成?」
兼続が物陰に隠れていた三成を呼び掛けた。
「///何故、石田殿が此処に!?」
趙雲が顔を紅潮させる。
「良かったな二人共。両想いだぞ。」
兼続が二人の肩を叩く。
「「///別に私(俺)は石田殿(趙雲)が好きだとは言っていないでしょう(だろう)!?」
二人は顔を紅潮させながら兼続を見る。
兼続は笑いながら、
「二人共、私にヒントを与え過ぎだ。三成、第一印象が幸村に似ているで、強くて優しく、印象が青色。趙雲殿しか居らぬだろう。趙雲殿も第一印象が苦手で賢くて努力家で、印象が赤色なのも三成位だしな。」
兼続が言うと幸村も気が付いた。
趙雲の想い人は親友の石田 三成だ。
「それでは私はこれでな。お船が待っているのでな。」
兼続は三成と趙雲を二人にしようとした。