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□子どもの日
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『最後の日』 忍パロ



その日が、弁丸が子供でいられる最後の日だった。



弁丸は来年、元服する。



普段から努力し、鍛練を積み重ねる弁丸だが


『この日ぐらい、甘えて下さい。』


と、自分の世話をしてくれている彼女に言われていた。



きっと…来年からは言われないだろう。





「かげくの……」


「弁丸様?いかがなさいましたか?」



弁丸はかげくのを呼び、微笑みを浮かべて言う。



「今年で最後だから…存分に甘えさせてくれないか?」



「……はい………。」


かげくのは膝をぽんぽん叩いて、弁丸を誘った。










―――――――――――――――――




「懐かしいですね、幸村様。」


「///五月蝿いっ。」



十八になった弁丸改め幸村は今もかげくのに膝枕をして貰っている。

かげくのはくすくす笑って、幸村は少しむくれて、



「…今夜は、寝かせぬぞ。」


「あら怖い、本当に立派な殿方になられたのですね。」


「むぅ〜。」



軽くかわされて幸村は面白くない。



「(だけど…いつか…。)」



幸村は子供としてでは無く、大人に見られる様に努力することを再度、誓うのであった。





終わり
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