無双BOOK

□幸村、婿に行く
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遠呂智を倒した反乱軍
幸村は隣にいる趙雲(反対側には孫市もいるが無視だ)に

「趙雲殿、愛しています!結婚して下さい!必ず幸せにします!私のお嫁さんになってください!」

といつ用意したのだろう六紋銭入りの青い鉢巻きを差し出す

「幸村殿…ありがとうございます、お気持ちは嬉しいのですが」
「!…趙雲殿は私が嫌いですか?」
「いえ…そうではないのですが」

困り顔の趙雲の背後から怖い顔をした蜀の人々が顔を出す

「趙雲は嫁にださんぞ!」
「おらおら、離れろ!」
「どうしてもと言うなら私と勝負なさい」
「趙雲殿を嫁に出すなど…下策中の下策です!」
「趙雲…嫁…アリエン」
「新作虎戦車試しますか?」

蜀の仲間に囲まれこれまた困り顔の趙雲

「すみません、幸村殿のことは私も好きですが…嫁になるのは」
「……………」

24歳になる趙雲が独身である理由がわかった

「う〜ん、困ったな」
「困りましたね」

来たのはつい先程、救出された劉備と軍師諸葛亮

「趙雲には好きな者と結婚してもらいたいが…」
「蜀からいなくなるのは…」

二人の言葉に蜀の人々はうんうんと頷く

「え、それはつまり…結婚することは許していただけると?」

今度は大きく一回だけ頷く

「そうか!」

劉備が手をポンと叩き、幸村に花を飛ばすくらいの笑顔で言う


「趙雲を嫁に出せないのなら、幸村殿が婿になればいいではないか!」


蜀の者達からは称賛の拍手が起こり、他勢力から来た者は驚愕の表情を現した






『婿に来なよっ!』
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