ボ受け

□愛しかた
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「今日はキサマの時間を買わせて貰うぞ」


旅をしている最中

突然現れた四天王のハレクラニに訳の分からないことを言われ前金として100万ドルを貰いハレルヤラルドで一緒にいる、と今に至るわけだ。

ぶっちゃけなんなのコイツ、意味が分からない

これでも一応、恋人同士てのが笑える

.........てか、すました面しやがって

むきーーっ!!腹が立ってきた金に釣られた俺も悪いけど。

...ちょっとからかってやるか





「ハレクラニちゃん、愛してるわよん🖤」





愛しかた。ハレ(→→→→→)(←)ボボ







女装をしてそう伝えると口に含んだ紅茶を吐き出した、予想通り過ぎて笑ってしまう。

噎せているハレクラニをボーボボは気にも止めず女言葉で「ハレクラニちゃんは?」「どーなのぉ?」と聞いてくる。

しつこく聞いても返事は返ってこないので

覗き込めば怒っているのかおもいっきりボーボボを睨んでいた


「あらっ、こわぁいっ..愛してないのねっ、もうっ!!ハレクラニちゃん酷いわ酷いわっ!もう知らな」


よよよと小さなハンカチを取り出し嘘泣きをし立ち去ろうとすると腕を捕まれおもいっきり引っ張られた。

まさか腕を捕まれて引っ張られるとは思っていなかったので簡単にハレクラニの腕の中へ収まってしまった。


「...あのぉ、ハレクラニちゃん?どったの?」

「....黙っていろ」


そう言われ少し黙っていようかと思ったボーボボだがちょくちょく強く抱き締めたり優しく抱き締めかえしたりと小さな声で俺の名前を呟いたり、

まるで恋人みたいに..恋人だが、それがこそばゆくて

この雰囲気が耐えられず


「..ん、んもうっ!いやぁねぇっ、ハレク」


口を開いたと同時に押し倒されて唇が重なった。

強引に舌をねじ込まれお互いの舌が絡まる

けして上手いとは言えないキスに息が出来ずハレクラニの鎧を掴みひっぺはがそうとするが、びくともしない。


「...ぐっ!?」


実力行使でハレクラニの腹を蹴ってみた、案の定痛みで力が緩んだので離れ息を整える。


「ボ、ボーボボ..キサマ、何をするっ」

「お前が離れないからだろっ!!しかも何っ、いきなりキスなんかしちゃってっ!」

「黙っていろと言ったのにキサマが口を開くから黙らせただけの事だっ」

「いやーーっ!!なんて強引なのかしらっ、しかもキスへっただし!!」




「仕方ないだろっ、キサマが初めてなんだ下手に決まっているっ!!」




ハレクラニの言葉でしんと静まり返った。

「...え」っとボーボボの口からマジトーンが出るとハレクラニは、しまったと声には出さなかったがそう言う顔をした。


「ま、まぁ。キサマにしたのが初めてと言う意味だ、勘違いするな。」


ハレクラニの性格上、意地をはった言葉なのは分かっていた。


これはからかいで始めた俺が悪い

..気もするが本当に素直じゃない所に、なんとなく苛っとして今日は帰ろうと決めた。


「..?おい、どこに行く。今日はキサマの時間を買うと言っただろう。」

「....あー、悪い。ハレクラニ..なんつーか..俺帰るわ」

「..は?」


前金として貰った100万ドルをハレクラニに渡し早くその場から立ち去りたかった、がハレクラニはそうはさせてくれないらしい。

腕を掴まれ逃走を阻止された。


「待てっ!いきなりなんだ、訳がわからんぞっ」

「乙女心を察しなさいよっ、この成金野郎っ」

「キサマは男だろうっ!!分かるかっ!!」

「ぃんや〜〜っ、離してよ〜っ!!そう言う所が嫌いなのよぉっっ!!」


ただ演技で嫌いと言った言葉にハレクラニは深く眉を寄せた。


「なんだと?」


先程とはうって変わり冷ややかな空気だったが、知ったもんかと女口調のまま勢いに任せて言いはなった。


「も〜っ、あんたみたいな海藻ワカメいや〜っ!!強引で意地っ張りで素直じゃない男なんて嫌いっ、別れてやるんだから!!旦那の元に帰らせて頂きますっ!!」


目薬で流れた涙を拭いて「さよならっ」と叫ぶボーボボ。

だが掴まれている腕は緩むことなく、更にきつく掴まれた。


「..ふ、フフ..ハハハ」


急に笑い出したハレクラニだが目は一切笑っていない事に気付き、流石のボーボボもヤバッと気付き「..は、ハレクラニ..?」と素に戻ったが遅かったようだ。


「私と別れて、その男の所へ行くのか..ハハ、ハハハッ!!」


いや、全部演技なんだけど..

と言ったが、どうやらガチ切れしているハレクラニには聞こえていないようだ。


「ならば今此処でキサマを宝石に変えてやろう。なに、宝石になっても永遠に傍に置いてやる。誰にも触れられないように、私だけのボーボボよ」


え、コイツヤバ..


「ちょ..話、話をきけぇーーーーーーーっっっっ!!!!!!!」

「ぐばっっ!!」


身の危険を感じハレクラニの顔面を思いっきり殴った、その勢いで壁にめり込んだが俺は悪くないっ!


「何その屈折した愛情表現っ!!キモいし怖いんですけどっ!!」


無言で起き上がりボーボボを見つめるハレクラニ、まだ目が覚めていないのか目がガチだ。


「...冗談が通じない奴だな、前にも言ったが俺は縛られるのは好きじゃない。お前なら分かるだろ」



とりあえず今日は帰る。と傍から離れた。




すると、帰ろうとするボーボボの腕に札が一枚張り付いた


「.....行かないでくれ」


ハレクラニとは思えないほどの弱々しい声にボーボボは驚いた。

あのハレクラニが今にも泣きそうな顔をしている

激レアだ

今物凄くからかいたいが、そしたら本当に泣いてしまいそうで(なんか俺が悪いみたいじゃんっ!)それは出来なかった。


「あー..ハレクラニ?」


困ったように声をかけると、よろめきながら立ち上がりボーボボに近付きながらポツリポツリ話し出した。


「..キサマの気を引きたくて意地を張ってそんな事を言った、人をこんなにも好きになったのも抱き締めたのもキスをしたのも全部..ボーボボ、キサマが初めてだ..」


だからどう愛していいか分からないんだ


「素直な男が好きならそうする、優しくする..キサマがそれを望むのなら改善する..だから」


私の元から居なくならないでくれ



ボーボボの前まで来ると、すがるようにして抱きついた。



いや、誰お前っ!!と言いたくなる程の変わりように鳥肌がたち引いてしまった。


えー、なにコレ

どうすりゃあ良いの俺..?ここにドンパッチや天の助がいればハジケて誤魔化せたが..

この状況でハジケるのもあれか?


ボーボボはうーんと考えた後、ハレクラニの頭に手をやり撫でてみた。


「あー、ハレクラニ?おっぱい揉む?」


多分この場にビュティが居たら「この状況で何いってんのーーっっ!!!」ってツッコミが返ってくるんだろうなとボーボボは思った。


「............揉む」


やわりと掴むと胸に顔を埋めた。


こんな事をするハレクラニも貴重だ、普段なら絶対「ふざけるなっ!!誰が揉むかっっ!!!」って言うし。

まぁ..


「これに懲りたら今度からは少し、素直になれよ」

「....分かった」


懲りて幾分かは、素直になるだろ。














次の日



「ボーボボ、私とデートしよう。」

「「ぶふほっっ!!!!!」」


突然現れたと思ったら仲間の前で

今まで見せたことのない、とびっきりのスマイルで言いはなった。


「デートだぁっ、上等だっっ!!したきゃあ俺を倒してからに」

「邪魔だ。」


「い”っでぇあーーーッ!!!」


割り込んできたドンパッチだったが瞬殺で吹っ飛ばされ地面にめり込んだ。


「さぁボーボボ、私とデートに行こう。..出来れば手を繋ぎたいのだが..いいだろうか?」






少し、素直になれよ。とは言った

言ったが




「ものには限度があるだろーーーがっっ!!!恥ずかしすぎるわあーーーっっ!!!!!!!」

「がはあっ!!」



🔚


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