その後、エドマンドはルーシーと会った。 「あら、エド!あなたも来たのね。私はタムナスさんのところへ行ってたの。あの人、私を逃がしたけど、魔女は捕まえに来なかったみたいよ」 「魔女?」 「白い魔女はとても恐ろしい人で、自分を女王だと言ってるけど、ほんとは違うの。 ナルニアがずっと冬で、なのにクリスマスが来ないのは魔女のせいなの」 エドマンドはさっきの人がその恐ろしい魔女だと知って、気分が悪くなったが、彼は何よりもあのお菓子が食べたかったのだった。 タンスから出て、ルーシーは叫んだ。 「ねえ!エドも見たの!」 「何のことだ?」とピーター。 ここで彼は、意地悪なことを思いついてしまう。 「ルーと僕は、タンスの中の作り話が本当だというふりをして、よその国ごっこをしてたんだ」 ピーターとスーザンはエドマンドを叱ったが、 ナルニアを信じたわけではなかった。 次の日、この屋敷に見物客がやってきた。 男の子の部屋に女の子たちが飛び込んでくる。 「大変!お客さんたちが来る!」 四人はここの家政婦に「絶対に客の邪魔をするな」と言われていたのだ。 皆で廊下を走り回り、例のタンスの部屋へと入った。 しかし、ここの部屋にも入ってくることがわかり、とうとう逃げ場所がなくなってしまった。 「早く!」とピーター。「ここに隠れろ!」 そう言って、タンスを開け、四人は一斉に中に入り込んだ。 で、あの森に来てしまったわけだ。 |