英雄王と新たな女王

□第2章 1943年・イギリス
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その後、エドマンドはルーシーと会った。
「あら、エド!あなたも来たのね。私はタムナスさんのところへ行ってたの。あの人、私を逃がしたけど、魔女は捕まえに来なかったみたいよ」

「魔女?」

「白い魔女はとても恐ろしい人で、自分を女王だと言ってるけど、ほんとは違うの。
ナルニアがずっと冬で、なのにクリスマスが来ないのは魔女のせいなの」


エドマンドはさっきの人がその恐ろしい魔女だと知って、気分が悪くなったが、彼は何よりもあのお菓子が食べたかったのだった。


タンスから出て、ルーシーは叫んだ。
「ねえ!エドも見たの!」
「何のことだ?」とピーター。

ここで彼は、意地悪なことを思いついてしまう。
「ルーと僕は、タンスの中の作り話が本当だというふりをして、よその国ごっこをしてたんだ」

ピーターとスーザンはエドマンドを叱ったが、
ナルニアを信じたわけではなかった。


次の日、この屋敷に見物客がやってきた。

男の子の部屋に女の子たちが飛び込んでくる。
「大変!お客さんたちが来る!」
四人はここの家政婦に「絶対に客の邪魔をするな」と言われていたのだ。


皆で廊下を走り回り、例のタンスの部屋へと入った。
しかし、ここの部屋にも入ってくることがわかり、とうとう逃げ場所がなくなってしまった。


「早く!」とピーター。「ここに隠れろ!」
そう言って、タンスを開け、四人は一斉に中に入り込んだ。

で、あの森に来てしまったわけだ。

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