爆発的な恋人

□仮免から
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「緑谷とミリオによってしえはっさいかい撲滅が出来てな。」
「天晴さんと話していた個性を失う銃弾の製造元がそこだったんですか、、。」
雄英の会議室で相澤先生とオールマイト、ミリオ先輩と資料を見ながら話す。
「でだ。その銃弾には巻き戻しの個性の持ち主の血液が使われていた。」
「えりちゃん。」
ミリオ先輩が1人の銀髪の少女を呼び、中に入れる。
「彼女がその持ち主だ。そこで、雄英は彼女を保護することになったが、俺も授業とかで忙しい。女の子という部分もあるからミリオでも気づかない部分があるから生活の面倒を見てほしい。」
「、、、初めまして。エリ、です。」
「そっか。エリちゃんか。初めまして。寮母で学生でヒーローのブロッサムこと春野 菜々です。よろしくね。」
「エリちゃん。ブロッサムは、遺伝子操作の個性を持つ。エリちゃんの個性と似たようなところもあるから、エリちゃんにいい影響を与えると思うよ。」
「は、、はい!」
「まぁ、俺たちよりは忙しすぎるのが難点だが、、。」
「あーたらたちの雑務担当でしょーが!
遺伝子操作ってまず、わかりづらいよね。私の個性、花を咲かすのが得意なの。はい。プラタナス。花言葉は、好奇心。」
「あ。ありがとうございます。」
「エリちゃん、お花好き?」
「はい!」
「良かった。仲良くなれそうだね。」
「ブロッサムは、図書委員もしているから図書館でも会えるし食堂でバイトもしてるし、美化委員で花も育てているから、よく会えると思うよ。今は、博多でインターン中だけど。」
ミリオ先輩がワクワクしながら話す。
「ミリオ。エリちゃん連れてアイスでも食ってこい。俺はこの後3人で話をするから。」
「あ。はい。行こう。エリちゃん。」
「うん。ブロッサム、またね。」

「で、ヴィラン連合と接触したのは本当かい?」
オールマイトが口を開く。
「しえはっさいかいにもトガヒミコ、トゥワイスの目撃情報が見つかったが、、。」
「接触したのは荼毘、というヴィランです。」
菜々 が資料を渡す。
「、、しかし、よくヴィランと飯なぞいけるな」
「私は中立者ですから。」
「今後も接触するのかい?」
「相手次第ですが、恐らく来るでしょうね。」
菜々 がオールマイトを見る。
「お前、何か考えてるのか?」
「んー。特には。」
「ヴィランに堕ちるなよ。絶対。話はそれだけだ。情報提供ありがとう。このあとは?」
「図書館寄って仕事してからエンデバー事務所に寄って来ます。」
「また、なんで?」
「炎の個性が気になりまして。」

「エンデバーなら、しょうと君とパトロール中よ。後もう少しで帰るから待ってて。」
バーニンが会議室へ案内する。
「じゃ、その間に勉強してます。」
「いーよー、なんでもしてな。」
普通科の課題をこなしながら、経営科の勉強をする。2学期から菜々 は、経営科に移行することとなったからだ。
「追い上げキツイなぁ。流石経営科。専門的すぎるや。けど、、うん。普通科より楽しい!」
「今度は経営か?上昇志向が高いな。」
しょうと君とエンデバーが入ってくる。
「突然どうした?ホークス事務所じゃなかったか?」
「いや、2人に会いたくなって。」
「聞いたぞ。ヴィランと接触したと。」
しょうと君が話す。
「うん、まぁね。エンデバー。確認したいの。」
そういうと菜々 は、エンデバーの顔を触る。
「貴様、、何のつもりだ?」
「次、しょうと君!」
菜々 はぱっとはなし、しょうとの顔も触り見つめる。
「、、菜々 。俺が好きなのか?」
「じゃ、2人の顔見たから帰りますー。」
「、、、送っていく。」
しょうと君が 菜々を連れて歩く。
「普通科から経営科に転身って、、。」
「お店、早く開きたくなっちゃって。進学したら本格的に店に立つことを目標にしてるの。」
「、、すげぇな。俺、 菜々のそういうとこ好きだ。」
「ありがとう。しょうとくん。しょうと君も頑張ってね。」
「おお。また、電話する。」
「うん。」


「何を確認したんだ?」
新幹線に座っていたら、荼毘が後ろの席に座り話しかけてきた。
「しょうとにバレるところだっただろうが。お前、俺の正体、知っていたのか。どこからバレた?!返答によってはお前も含めここの乗客を殺す。」
「荼毘は私を殺せないよ。」
「おごるな。」
「正体は荼毘の個性で知ったよ。けど、私は何もしない。何もしないってことは、誰にも正体を明かさない。他人の私には荼毘の抱える問題は解決出来ないから。」
「、、、明かさないならいい。秘密を明かしたらどうなるかわかってるな。俺はこれからお前を監視する。」
「いいよ。お好きにどうぞ。私は私で勝手にするから。」
そういい、買って来た駅弁を呑気に食べる菜々 。
荼毘はため息をつき、上を向きながら話す。
「、、腹減った。」
「まじ、買ってきてないの!?、、、おにぎり。はい。お茶もあるよ。」
「、、うめぇ。じゃあな。」
荼毘は何故か途中で駅を降りた。
「公安とヴィランに監視って、しんどいなー。」

博多に着くとホークスが空から降りてきた。
「おつかれ。学校、なんだったの?」
「んー、、お世話役頼まれた感じ。ただでさえ、ケイゴ君にかっちゃんにお世話してるのに、ね。」
「、、そこは、ほら、 菜々ちゃんだから。」
「あ、どさくさに紛れてお尻触ったー!」
「はっはー!植物カフェのシフトこれ?まった、エグいね。」
「今回はカフェよりは、花屋の方ですね。あと、居酒屋。」
「この、内勤は?」
「私の目標、植物カフェの店長、ってのは、知ってますよね?ケイゴ君。」
「うん。あれ、博多タワー店ってヤンキー君がなっているよね、、今。」
「そう。店長と韓国行った時に話したことがあって。」

韓国で食事をしていた時だ。
「菜々 。あんた、もっと高みを目指さない?」
「高み?」
「あんたには、素質がある。植物カフェの店長だけなんて勿体ない。いずれ、アタシの後継者になって貰いたい。」
「えーっと店長って、、」
「アタシは店長兼ヒーロー協会兼グループ会社の社長、よ。ヒーローもヴィランも関係ない。みんなを癒す場所、作らない?」
「し、したいです!ありがとうございます。頑張ります!」

「というわけで、、。」
「そっか。なれるといいね。」
「はい!」
「で、それ用に色々仕事するんだね。」
「はい。グループに新しく私のためにデザイン事務所も立ち上げるみたいで。だから、頑張ります!」
「俺の、、事務所手伝えそう?」
「時間はどうにか作ります。」
「ん。なら、いいや。ね。早く事務所帰ろう。」
ホークスと空を飛ぶ。
事務所に行くと常闇君達が後処理の報告書を作っていた。
「最初と違い見違えたね。ツクヨミは。」
「ね。」
「何、ボーっとしてんだよ。ブロッサム。そこに置いてる郵便物の仕分けと溜まっていた経理頼むよ。」
「、、、。」

仕事がひと段落する。
「グループ会社の社長?マジで。大出世じゃん。てか、社長になったら、こっち来れないじゃん。」
「いや、上になればなるほど時間があるもんだよ。店長、自分でカフェするほど。」
「確かバイト先の会社、この前、東証1部上場していたね。」
サイドキックが新聞を広げる。
「このままだとホークスさんの事務所の事務員にならない、、。由々しき事態だな!」
「いや、あんたらがいるでしょっ!はい。経費精算終了。」
「サイドキック、今2人しかいないんだよっ!正直、キツいわ!頼むからうちで働いて!女性ファンもブロッサムならって納得してるから!それ以外だとうちの事務所の前で抗争が起こる!」
「、、女性ファンの血肉争い。やったれ、やったれ!常闇君。この書類、間違えてるよ。」
「あ、ありがとう。」
「郵便物、仕分け終了。あ、そっち、今月の電気代。前月より2万上がってるから、効率的に蛍光灯半分ね。じゃ、私、今から居酒屋に出勤します!お疲れ様でした!」

「で、なんで居酒屋にまでついてきてんの。ケイゴ君。」
「だってここ、俺の馴染みの店やもん。生ひとーつ!ま、店閉まるまでしっぽり飲むから気にせず仕事して。」
カウンター席に座ったホークスが笑う。
「、、、鷹って狙いを定めたら後怖いからな、、。」
ヤンキー店長が横目で呟く。

前回締めたヤンキー店長と一緒に皿洗いをする。
「ブロッサム。さらに洗い物頼む。」
「了解。バイト、なかなか入らないんだねぇ。」
「居酒屋はなかなか、な。人が入ってもすぐに辞めるのが定番だよ。先月は、5人も辞めた。」
「どこも人手不足かぁ、、。お客様、ご注文伺いますっ!」
「それいうとブロッサムは、助かります。」
オーダーを取りに行った 菜々を見ながら店長がホークスと話をする。
「俺らを更生してくれてまともに働かせて悪事を無くすんだから。」
「お人好し、だからね。」
「だからこそ、ホークスさん、あまり、ブロッサム囲まないで下さいよー。」
「えー、うちも困っちゃう〜。」
「燻製とシャルドネお願いしますー。ってはい。店長、手を動かす!」
「はいはい。あ。それ終わったらグラスふき、お願いします。」
「はいはい。ケイゴ君、ニヤニヤしない。」


居酒屋のドアの鍵を閉める。
「ありがとうございました。明日もよろしくお願いします。」
「うん。明日はランチ営業だね。頑張ろっ!」
「はいっ!」
帰り道、ホークスが寂しそうに 菜々の服を握る。
「ケイゴ君?」
「いやばい。うちでずっと働いて欲しいばい。」
「、、、明日は、ランチ営業終わったら終業まで働くから。みんなにシュークリーム買ってるから時間作ってケーキ食べよ。」
「エリ?ちゃんの世話担当にもなったら、俺が会える時間無くなると?」
「無くならないよ。ケイゴ君がヴィラン堕ちしても普通に会えるよ。」

「あちゃー、今日のホークスさん、大分拗ねてる。」
サイドキックが呆れる。 菜々の髪の毛にホークスの羽根がついているからだ。
「甘えた君の時はこれなんですよね。」
「その、、しんどくないか?仕事も増えてホークスの愛が、、。」
常闇君が 菜々に聞く。
「大丈夫、大丈夫!さ、みんな、休憩です。今日のお菓子は、シュークリーム。バンバンいっちゃってください。お茶は紅茶にしてみました。」
「こういうとこ!ブロッサムのこういうとこが好き!」
「あと少しで終業ですし、ラスト2時間頑張りましょうー!」
「おー!」
「何?俺も混ぜてよー。」
ホークスがシュークリームを食べる。
「うっま。家用ある?」
「家は別のありますよ。あ、ケイゴ君。ここ、印鑑と幾つか抜けてますよ。はい。付箋のとこ、やり直し。」
「えー、まっじでー。」
「常闇君も文章おかしい。やり直し。」
「うっ、、。」
「私、郵便物出して来ます。出す人後10分後までに声かけて。」
「ついでに、不在の荷物取ってきてー!」
「、、、取って来なよ!」

郵便の帰りにかっちゃんから電話がかかる。
「よ。久しぶり。」
そういえば、かっちゃん、仮免試験後はあまり会えなかったっけ。
「うん。元気にしてる?」
「あー、まぁな。明日、10時、岡山駅前のもも太郎像前。」
「まった、急だね。手土産何がいい?」
「ベストジーニストの事務所くらい。」
「了解。明日、夕方からバイトだから、4時には博多に戻りますね。」
「おー。じゃぁな。」

久しぶりのかっちゃんの電話にドキドキしながら帰った。
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