爆発的な恋人

□博多で働く!
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幼い 菜々がカブトムシを廊下に走らせる。
「ねぇ、怒られるよ。」
「静かに!カブトムシが行進しだしたよ!いっけぇぇぇ!!」
「なんや、カブトムシに何させてんのや?」
図体の大きい男が現れる。
「私、春野 菜々。おっちゃん名前は?」
「ファットガムっちゅうヒーローや。、おっと、名前やな。豊満太志郎。」
菜々が笑う。
「カブトムシを行進させてるの。」
ちょうど、公安の女上司に見つかり怒られる。
「また!春野 菜々!今度は何してるの!」
「何って、、カブトムシ行進隊。あなたの六歳の子供時代と同じことしてるだけだよ?」
「昔?」
「あなたは、してもいいけど私達がしちゃダメなわけないじゃん。子供にも権利はあるよ?」
「なっ、、。、、わかりました。但し角の方ですよ。」
「なんで、あのおばちゃんの過去がわかるんや?」
「個性。」
「ね、ねぇ。 菜々ちゃんは、なんでそんなに好き勝手できるの?」
「ん?だって、人生楽しい方がいいじゃん。ね、ファットガム!お外行きたい。」
「外か、、いいで。上に聞いて来たる。」
「ケイゴ君も行こ!暗いとこいたら病気になっちゃう。」
「うん。」

ファットガムのバンで山奥に行く。
「ありがとう。楽しめたよ。」
そういいながら、 菜々は、カブトムシを山に返す。
「返すんかいな。」
「ね、ケイゴ君。せっかくだから、空飛びたいな。一緒に飛ぼう。ファット。ちょっと待ってね。」
菜々 が頭にアベリアの花を咲かせ、腕にローズマリーの花を巻きつけファットを軽々と抱き上げ、ホークスと空を飛ぶ。
「わ、な、なんでわいも飛べるんや!」
「個性。」
「いや、君、万能型やな!」
「空はいいよ。嫌なことなんでも忘れさせてくれるから。物事を俯瞰して見えるんだよ。」
 菜々がホークスに伝える。
「、、そうなんだ。」
空を飛ぶことにあまり意識を持たなかったホークスだったが物の見方が少し変わった。
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