爆発的な恋人

□入学
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ヘドロに押さえられた爆号が叫ぶ。

「なんで、なんでお前なんだよ!デク!」
「君がたすけを求めている顔をしてた、、それに、早く君を助けないと、彼女が来る!」

デクが泣き叫ぶ。

「デク?どういう状況?」

デクやプロヒーロー、爆号がこの状況で1人女の子のドス低い声が響く。

「あ、あ、 菜々ちゃん、、かっちゃんが、、。」
デクの後ろにロングストレートヘアの女子中学生が鋭くヴィランを睨む。
「わかってる。私が聞きたいのは何で最強のかっちゃんがヴィランに捕まらないといけない訳?」
「ぼ、僕が助ける!」
デクがはっとして鞄を投げ捨てようとする。
「ちょっとそこのヴィラン。」
「なんだ!そこの女!」
女子中学生が、鞄の中から家庭用洗剤を出してぶっかける。
「ぎ、ぎぃやぁぁあ!」
ヴィランのヘドロが焼けてこの世とは思えないほどの叫び声をあげる。
「みんな、待たせたね。私が来た!!え、え?」
オールマイトが唖然とする。
慌てるプロヒーロー、立ち尽くす男子中学生2人。
家庭用洗剤をヴィランにぶっかけ続ける女子中学生。
「えーっと、、。」
オールマイトが冷や汗をかく中、マスコミが駆けつける。
「流石、オールマイト!ヴィランから少年を助けて、、。」
マスコミも冷や汗をかく。
女子中学生は、冷静に一度静かになった周りを見る。
「、、はい、どうぞ。」
ペットボトルに入った男をオールマイトに渡す。
「あ、ありがとう。」
刹那、女子中学生は先程とは違う高い声をあげ走り去る。
「きゃぁぁ!オールマイトがヴィランをやっつけた!!」
デクとかっちゃんは態度の変容に青ざめ立ち尽くす。
「え、あ、ちょ、ブロッサム!!」
オールマイトが高らかに彼女のヒーロー名を叫んだがブロッサムはその場から消えた。


時は流れ、桜舞う雄英高校。
雄英高校。世界総人口の約8割が何らかの特異能力個性を持つ世情に、個性の悪用による反社会活動に身を投じる犯罪者ヴィランへの対抗勢力ヒーローの養成学科を有する。 

主人公緑谷出久は、無個性ながらもオールマイトに憧れ、彼のワンフォーオールを受け継ぎ、晴れて雄英高校に入学した。爆号勝己と共に。

が、雄英にはヒーロー科以外にも普通科といい進学メインのクラスがある。
これは、普通に憧れたプロヒーローが普通の人生をかろうじて送る物語である。
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