Dream
□#8 罪深い
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牧のあのキスから、●●●は何が起こったのか翌日以降もぼーっと考えていた。
キスしたってことは、私を好きってことだよね?!いやいや、それは自惚れ過ぎだろ…牧さん何だかんだ元気なかったしな。。
うーん、考えても分からない。牧さんのあのキスは何を意味してるの??
●●●があれこれ考えていると、クラスメイトの神が現れた。
神「●●●、おはよう。」
『宗ちゃん、おはよう。』
神「…なんだか、今日の●●●は心ここにあらずって感じだね。」
●●●の挨拶一つにしても、●●●の様子がいつもと少し違うことに敏感に気づく。
『そ、そんなことないよ?!私はいつも通りだよ!』
神「そうかなー?●●●、何か悩んでない??一人で悩まず、思い切ってヒトに話してみると意外とすんなり解決することだってあるんだよ?それにオレは●●●の力になりたいし。」
親身に話を聞いてくれそうな神の様子に、●●●はためらいながらも打ち明けることにした。
『あのね宗ちゃん、実はこの間牧さんにキスされたの…// その理由が分からなくてさ。』
神「?!!!牧さんに??!…そっか。」
『き、キスっていってもおでこだよ?!私に嫌われたくないからって言ってたけど…。なんで嫌われたくないとか言うんだろう。私が牧さんを嫌いになるはずないのに。』
神「(やっぱり牧さんも●●●のこと…。先を越されちゃったな。)
牧さんは●●●のこと好きなんじゃないかな?好きじゃなかったらキスなんてしないでしょ?
ねぇ、●●●はキスされてどう思ったの?嫌だった?嬉しかった?」
『うーん…嫌じゃなかった。嬉しかったかも。けどなんで??って気持ちの方が大きくて。"好き"って言われた訳じゃないから、牧さんが私なんかのこと好きだなんて思うのは自惚れだろうし…。』
神「そっか。でも!
いや、いいや。オレも●●●の悩み、一緒に解決するよ!」
神はもし牧が●●●に好きと思いを伝えたらどう応えるのか聞きたかったが、それは自身が恋愛バトルのスタートラインに立つ前から蚊帳の外に追いやられることになるかもしれない。
まずは牧の真意を確かめようと心に決めたのだった。