読の間〜小説
□一章:狼煙を上げろ!
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―――そう。
この赤髪の奴こそが過去の俺なんでさ。
この時の俺は、無機質で無欠…。
ああ、この場合の無欠は、人殺しにしてはって事っスね。
え? この時なにを感じていたかって?
それ、ロボットの俺に聞くには、ナンセンスじゃないっスか?
まあ、一応答えまさぁ…。
う〜ん、そう…っスねぇ〜…。
きっと俺は、言われるままに動いていたと思いやす。
無駄な行動を一切省いた、本当の意味で殺戮兵器…だったスね。
で、その後は、俺の華麗な武勇伝が始まりやす…。
こんな風に―――。