陽の間


□人間止めないで
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どうして人間は 生れてくるのだろうか?
どうして人間は 生きてるのだろうか?

どうして、どうして…
ねえ、どうして意味を見出さないと生きていけないのだろうか?

きっと明確に答えられる人間なんていない

私達はいつも危うい橋の上を歩いている
下は見えない奈落
落ちると真っ逆さまの世界に飲み込まれる
だから いつも必死に前を向く
下を向くと 暗い暗い底無しの闇が迎え撃つ
はぐれると見失って すぐに独りぼっちになる
だからいつも人間は群れをなす
そうしないと橋は渡れない

いつだってそう 人間は弱い
人間は醜い 人間は残酷だ

"もう嫌だ! 人間なんて嫌いだ!
人間を…やめたい……"

でも、ちょっと待って
少しだけでいい
人間の中に在る、『純粋』
それを思い出して

汚れた部屋
荒れ果てた大地
壊れた人形
虐げられてる人
瀕死の犬

まだ、大丈夫だよ
まだ、希望はあるから

汚れた部屋には、
人間という『努力』で美しくしてあげよう

荒れ果てた大地には、
人間という『活気』で緑豊かにしてあげよう

壊れた人形には、
人間という『真心』で修復してあげよう

虐げられてる人には、
人間という『勇気』で立ち向かって救ってあげよう

瀕死の犬には、
人間という『愛情』で生命へと繋いであげよう

ほらね、希望に変わった

でも、悲しいね…
元を辿れば全て、人間が原因だ

そう、過ちは、
気づいただけでやり直せるのさ

『努力』は美しくなり、『活気』で豊かにして、
『真心』で修復を行い、『勇気』で救いあげて、
『愛情』を生命へ繋ぐ

これができるのは人間だけ

人間はこの世で一番 残酷だけれど、
それ以上に美しくて素晴らしい

だから、まだ人間止めないで

もし、また、あなたが、
人間嫌になって 止めたくなったら、
この言葉を思い出してください



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