陽の間


□凩(こがらし)
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冷え込む 凩(こがらし)
暮方は 釣瓶(つるべ)の如く
宵(よい)の口
秋空は みばえ彩(いろど)る変革

カップに注いだ ホットココア
冷えてしまった手の平に
安らぎという温みを与えましょう

冷却した想いまで
溶かされるようで
愁いに沈む瞳が 揺れ動く

布団に潜り込み うたた寝
思い出された 記憶を再び凍結
バイバイ…
あの夏にさようなら

こうして 夏の夜空は
冬将軍に バトンタッチ
枯れ木と共に 衣替え



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