しあわせ色
□ドッペルゲンガー事件1
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何気ない日々が幸せだった
それに気付いたのは失ってからで
あんなにも幸せだったにも関わらず
私は強欲で、
傲慢で、
次々と願っては
求めてばかり
貴方と笑った日々も
貴方と交わして言葉達も
貴方のそばにいて
貴方と過ごした時間も
貴方との関係だって
何一つ当たり前なんかなかった
2人の関係に馴れ合い、
ずっとこのままなのだと
安心しきって
無下にしてしまい
失ってから気付いた私は
愚か者以外の何者でもありませんでした
どうかこんな私を酷く罵しり、
罵声の一つでも吐き出してください
。